看護師の勤務形態の問題点

看護師と理学療法士を比較したときに、浮かび上がる看護師のよくある問題点は勤務形態の違いによって引き起こされる「不規則な生活」です。理学療法士は基本的に日勤であり、勤務時間や休みの日が決まっているので規則正しい生活を送ることができます。しかし、看護師は入院設備がある医療機関の場合、365日24時間誰かがいないといけないのでシフト勤務となり、勤務時間や休みの日が決まっていません。よって、生活が不規則になり、理学療法士よりも体調を崩しやすい環境にあると言えます。

生活リズムを整えることは自分1人の力では限界があり、周囲の協力が必要となります。よって、この問題点を改善するためには、同じ職場の看護師同士で協力し合うことも大切です。例えば、シフト勤務であってもなるべく決まった勤務時間や休みの日を作ると良いでしょう。そのために看護師同士で誰がどの曜日や時間で勤務するのか話し合い、全員の意見をくみ取ったシフト表を作成します。このシフト表を作成する目的は、勤務時間をできるだけ一定にすることで、生活リズムを少しでも整えることです。また、基本的にこのシフト表通りに勤務しますが、どうしても誰かと勤務日を代わってもらいたい場合は、シフト表を確認して、相手の生活リズムを考えるという配慮が重要です。職場の全員が生活リズムを改善させることを共通の目標として、それを全員で達成しようという意識を持つことで働きやすい職場環境を作り上げることができます。